ブランドは、デザイン?

ブランディングのお話をすると、

よくいただくご質問がいくつかあります。

そのうちの代表的なものが、こちら。

「ブランディングを実行するとき、

デザイナーさんは、どうやって探せばいいですか?」

おそらくこのご質問をされる方の頭の中では、

このようになっているのではないでしょうか。

「ブランディングは、デザインのことなんだな。

ロゴのデザインを新しくして、ホームページや

パッケージを新しいデザインでリニューアルすれば

強いブランドができるのか」

ブランディングにとって、デザインはとても大切な

ものですが、デザインがすべて、ではありません。

むしろデザインは、ひとつの手段にしかすぎないと

私は考えています。

そもそも、デザインをするためには、その「根拠」が

必要になります。デザインによって、何を伝えたいのか、

何を表現したいのか。

たとえば、靴の新しいブランドを発売する予定とします。

ものすごく簡略的ですが、「年収3,000万円以上の

人が好んで買ってくれる高級ブランド」のように考えれば、

おのずから、デザインのゴールが見えてきます。

ロゴタイプであれば、使う色を抑えたり、最適なフォント(文字のスタイル)を

選ぶ時の「根拠」として、機能します。

もしこの場合「おしゃれな感じで、なにか考えて」としか

言われなかったら、デザイナーさんは、何を手がかりに

考えればいいのでしょうか。

おしゃれ、という人によって大きく価値観がかわるものは

「根拠」になりえません。

デザイナーさんは、ありとあらゆる方向性のものを考えなくては

ならなくなります。そうして生み出されたデザインは、判断の根拠もない

わけですから、「これがおしゃれじゃない?」みたいな

主観的な、曖昧な基準で選ばれてしまうのです。

たとえていえば、商品は、高年収のビジネスエグゼクティブに

ふさわしい靴なのに、ロゴや広告は、大学生が好きそうなカフェに

似合いそうなデザイン、というような

奇妙なことが起こってしまうのです。

ブランディングにとって、デザインは、とても大切な表現手段

であり、具体化のために欠かせません。

しかし、デザインだけでブランディングを実行することには

無理があります。

では、どういう方法で、ブランディングを考え実行すればいいのか。

改めてまとめて書きたいと思います。

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